形成外科・美容外科・美容皮膚科の東京渋谷 たか子クリニック

たか子院長のコラム

はじめに

私が日々思っていること、伝えたいことを、私らしく、私の言葉で伝えたいと思い、コラムのページを設けました。
医療に関すること、美容に関すること、それ以外の日々の思いを書いてまいります。
コラムの内容は、よく、患者さんの治療中にお話している内容でもあります。

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No.021

医療がビジネス?

医療をビジネスと考えて良いのでしょうか?ここ数日、ずっと考えています。と言うのも、ある機会で、これからの医療経営の戦略と言う内容の話を聞きました。
当然、医療もその質を維持して、又、より改良される為に、お金の存在は大切です。でも、お金が優先されてはいけないと思います。
世界的な経済不況の原因は、専門家に言わせると色々な原因が有るのでしょう。私は、現実的でない、非現実的なお金の動きが破綻したように思えます。昔は物々交換で、成立していた経済が、貨幣との取引になった。それが今度はマネーゲームとして、非現実的なお金が動いていた。そこに人の心の存在が無かったのです。人の心より、物質とお金だけを追いかけた結果の気がします。
どんな仕事も人との関わりが有ります。例え、一人で籠って行う仕事でもあっても、他の人が関わってこそ、仕事になります。その時、お互いに思いやりがなくては、良い仕事にはならないでしょう。又、続かないでしょう。
医療においては患者さんが有っての事でしょう。患者さんに対して、真剣に向き合う事が必要なのではないでしょうか?患者さんはあくまで患者さんであって、お客様ではありません。美容医療においても、医療ですから、同じだと思います。お金持ちだとか、有名だから、と患者さんを値踏みするような事をやってはいけないと思います。
確かに現在日本の医療保険制度の問題点はたくさんあり、良い治療を患者さんにしてあげたくても、保険ではできない出来ない、もしくは医療機関に支払われる医療費を査定と言って、不適当として、支払いを減らされる事もあります。医は仁術と言われますが、それだけでは出来ないという面もあるのは確かです。でも、あくまで医療従事者であると言う事は忘れてはいけない、と強く思います。
患者さんを一人で泣かせない、一緒に泣く、一緒に笑う、そんな医療を考えてゆきたいと思っています。そんな私を甘ちゃんの世間知らずと思う人もたくさんいるでしょう、でも、私は武骨であっても、不器用であっても、変われません。

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