肝斑にはジェネシスとQ-スイッチヤグレーザー 美容皮膚科の東京渋谷 たか子クリニック

肝斑

美白剤と光治療

肝斑とは

肝斑

肝斑とは、体質により、両頬、額、下顎、上口唇(鼻の下)に左右対称に出るしみです。

肝斑は、薄いものも含めた場合、40代以降の女性の約半数近い方に見られる、ごく身近なシミです。肝斑は紫外線も強い発症要因になりますが、更年期やピル内服中などに出現したり、妊娠・出産時期に出現したまま改善しないこともあることから、女性ホルモンが関与していると思われますが、はっきりとした原因が特定されていないシミです。肝斑の出た部分が、ホルモンの変動に敏感な状態だとたか子クリニックでは考えていますが、証明されているものではありません。

肝斑は原因が特定されないため、完治はありませんが、肌質を変化させて色を薄くしたのち、色の薄い状態を持続することは可能です。

治療法

肝斑に有効なのは「メラニンの産生を抑える治療」と、「メラニンを除去する治療」の組み合わせです。

メラニンの産生を抑える治療

たか子クリニックでの治療は、まずメラフェードのエマルジョンとローションの外用から始めます。「美白剤の効果でメラノサイトを抑制する」ことによって、メラニンの産生を予防したところで、除去する治療を行います。

メラフェードのエマルジョンには、アルファ・アルブチンが含まれていて、肌質の変化を待つのには、約1ヶ月かかります。メラフェードのエマルジョンは、メラニンの産生を抑えることで、予防にもなります。

メラフェードローションは0.1%のトレチノイン、4%のハイドロキノンで美白します。

最も肝斑が出現しやすい部分である、頬や唇の上(鼻の下)に使用可能な、刺激が無く、効果を上げる治療法として、メラフェードの外用をお薦めしております。

但し、効果が上がるまでの間に、使用を中断したり日焼けした場合は、再び肝斑は濃くなりますので、ご注意下さい。

ローションの成分であるトレチノインの刺激により、肝斑が悪化する場合があります。この場合はモイストエッセンスをローションに混ぜて使用してください。モイストエッセンスの抗炎症作用により赤みが押さえられます。

メラニンを除去する治療

次の段階として、「メラニンを除去する治療」は本来「光治療」に委ねますが、これにはリスクが伴うので、肌を健康にするジェネシスを行います。

その後、ジェネシスと同じレーザー光であるQ-switched YAG Laserをジェネシス後、肝斑部分に当てます。

一般的にレーザー・トーニングと言われている治療に非常に似ている治療ですが、治療エネルギーや治療頻度などがレーザー・トーニングと異なります。

なぜ、肝斑に対してNd-YAGが有効かと言う事に関しては、Nd-YAGは炎症を抑えるためではないかと言われています。肝斑はその部分の皮膚に炎症が生じて、発生すると言われています。

ジェネシスを照射することで、メラノサイト(メラニンを産生する細胞)の機能も調整すると考えて、これを使用することにしています。

ジェネシスとQ-switched YAG Laserの組み合わせ治療は、通常のジェネシスと同じ20,000円です。

肝斑は、紫外線の影響や生活習慣、ストレス、ホルモンバランスなどにより、色が濃くなることもあり、治療が難しい「シミ」です。なかなか色が薄くならなかったり、薄くなっても再発したりすることもあるので、肌色に違和感を感じたらすぐにカウンセリングに来て下さい。たか子クリニックでは、症状に合わせて、そのつど最適な治療方針を立てていきます。

一般的なシミ取りレーザーは、肝斑には適していないため悪化させてしまいますが、QスイッチNd-YAGレーザーは有効です。肝斑の治療に関しては、自己診断ではなく、医師の判断を仰いで下さい。

また、肝斑の悪化を防ぐため、治療後も日焼けをしないように、日焼け止めをしっかり塗るなどして注意しましょう。