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たか子クリニック院長久保田たか子のコラム
背筋を伸ばして生き生きと
うちの母は、かなりの猫背です。母方の祖母も猫背だったので、遺伝だと思います。私も猫背になってはいけないと気をつけています。
そんな私が、以前、岸恵子さんの写真集を見ていて、気づいたことがあります。
岸恵子さんは母と同じ年とは思えないほどの若々しさですが、パリを歩いているシーンで、腕を後ろに大きく振ったショットが私の目に止まりました。

腕を後ろに振ると、必然的に背筋は伸びます。それ以来、街を歩くとき、意識して腕を後ろに振って歩くようにしています。すると、背筋だけでなく、顎もちょっと上向きになって、元気に闊歩している感じになります。
腕を振るときに、身体の前の外側から、身体の後ろの内側に振るようにすると、より背筋が伸びるようです。

パリに住んでいる男性美容師の友人は、「日本人の若い子って、本当に姿勢が悪いね。あれでは何を着ても、格好良くないよ」と言います。これは、パリっ子と日本人の決定的な違いかもしれません。

加えて、「美」と言うのは、顔で言うなら鼻とか眼といったパーツの問題より、パーツとパーツの調和が大切です。
パーツを改良したいと思う人は、まず顔全体を点検してから考えるのが良いでしょう。手鏡を持つと、どうしても顔の一部分だけが気になっていまいがちですが、顔を点検するときは、まず手鏡を自分から30センチ離して見てみて下さい。
なぜなら、ごく一般的な、人と対面した時の最短距離が30センチだからです。30センチ向うの鏡に映った自分の顔は、60センチ離れた人に見える状態を反映しています。その距離で目立たなければ、他人には気付かれない程度の問題と言えます。

そして、外出する前に、必ず姿見で全体の雰囲気をチェックしましょう。髪型、アクセサリー、洋服、化粧の状態など、全体の調和を見ることが大切です。
次に、街を歩く際、大きなショーウィンドウがあったら、自分の歩く姿をチェックしましょう。ひざが曲がっていたリ、猫背で歩いているようなら、背筋を伸ばして腕を後ろに振って歩きましょう!自ずと生き生きとして見えますよ。

この「生き生きとして見える」と言うことは、何よりも、その人を輝かせて見せるスパイスです。
元気は感染します。
私には、一才年上の姉がいますが、あるとき「私、50歳なのにこんな服着てても良いのかしら」と言うのを聞いて、不思議に思いました。私には、そう言う感覚が欠如していたからです。着たいものを着る。自分で自分らしいと思えば、年齢は全くと言ってよいほど、気になりません。
また、年齢を気にしなくても、自ずと自分の年齢と距離感のある洋服は自分らしくないから選ばなくなると思います。自分で居心地の良い服を選ぶことが大切だと思います。
稀に私はあまり好きではない洋服を着たりもしますが、そんな日は、なんとなく元気がなく、自信も失いがちで、自然と背筋も曲がっていたりします。
「顔のしみ」をファンデーションで隠していなくても、背筋を伸ばして闊歩している人は、若く見えます。同時に、心の中の背筋を伸ばすと、やるべきことが見えてきて、無駄が省かれ、すっきりするのではないでしょうか?
久保田たか子のコラム No.005「背筋を伸ばして」
2006.10.29記
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